電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」 -page13-
2011.06.30 Thursday
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」 -page12-
2011.06.29 Wednesday
「あなたがチョキちゃんね」
「ウワサはきいてるよ」
「よく来たね」
「あなたはエライのねえ」
「うん、よくガンバった」
沢山の言葉がチョキの心にふりそそぎ、それはとてもあたたかくてやさしいものでした。
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」 -page11-
2011.06.28 Tuesday
高い空の雲の中をぬけるととても明るい場所に出ました。
そこには沢山のネコたちがニコニコと出迎えていたのです。
チョキはどこかなつかしい気持ちにつつまれてうれしくなりました。
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」 -page10-
2011.06.27 Monday
グー、チョキ、パー、アイコはグングングングン浮かびあがり、町の上をとび、山をこえてドンドンドンドン空へのぼってゆきました。
みんななんだか楽しくて、笑いながら高い高い空へのぼってゆきました。
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」
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電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」 -page9-
2011.06.26 Sunday
わぁ!
みんなにせかされて立ちあがろうとしたチョキは、フワッとからだが浮くことにきがつきました。
「ワーイ、うれしいな。みんなで天国だ!」
パーちゃんはおおよろこび、チョキもなんだかウキウキと楽しいきぶんになってきました。
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」 -page8-
2011.06.25 Saturday
おたがいにかおをナメあったり、ほっぺをこすりつけたり、楽しそうにジャレあったりと、楽しいごあいさつは長いあいだつづきました。
「じゃあ、そろそろいこうか」とグーくんがいいました。
「え?どこへ?」
パーちゃんとアイコちゃんは声をそろえて「天国〜!」と合唱します。
「天国って?」とチョキがききますが、みんな「いこういこう」とせかします。
「でもパパとママが‥」
「だいじょうぶ、きっとまたあえるから」とグーくんがやさしくいいました。
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電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」 -page7-
2011.06.24 Friday
スリスリゴロゴロあいたかったよ〜!
「わぁー!みんな元気だったの?」
「またあえてうれしいわ」
ゴロゴロスリスリ、ゴロゴロスリスリ。
元気娘だったパーちゃんは6年まえに、やさしいグーくんと甘えんぼうのアイコちゃんは1年まえに死んで、それからはパパとママとチョキ3人だけのせいかつでした。
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電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」 -page6-
2011.06.23 Thursday
チョキはだんだんさびしくなってしまいました。
小さな声で「パパー、ママー」とないたときです。
どこからか「クスクス」「クスクス」と笑いごえがします。
その声はどこかなつかしい、やさしい気持ちになる声で、チョキよりもまえに死んだ弟や妹たちでした。
「あっ、グーちゃん」「パーちゃん」「アイコちゃんも!」3びきは楽しそうに
「クスクス」笑いながらチョキのところまであつまってきました。
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」 -page5-
2011.06.22 Wednesday
チョキここにいるよ。
どうして泣いてるの?
チョキはまだ自分が死んだということがわかりません。
チョキは遊んでほしくて、パパとママにスリスリ甘えてたくさんアピールしてみましたが、パパとママはまったくきづかないで泣いてばかりです。
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」 -page4-
2011.06.21 Tuesday
パパとママは泣きました。
びっくりするほど泣きました。
いつまでもいつまでも「チョキが死んじゃった〜」と泣きました。
チョキの体から魂がスルリとぬけ、なんだかきゅうに体がかるくなったチョキは、ウーンとのびをしてパパとママをみあげました。
電子書籍絵本「天使になった猫チョキ」